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Interview

【NEW】黒沢 祐子さんの、「自愛」をテーマにした人生

ウェディング・ライフスタイルプロデューサーとして、これまで多くの方の人生の大切な時を託されてきた黒沢 祐子さん。艶やかでやさしい笑顔と健康的なオーラは、女性たちの憧れであり、信頼できる存在の証。この数年でライフステージが変わったという彼女の魅力を探ってみました。

1年半前に引っ越してきたという鎌倉のご自宅で取材が実現。

― 素敵なご自宅ですね。東京から鎌倉に移り住んだきっかけは何かあったのですか?

「以前は東京タワーからすぐのマンションに住んでいたのですが、皇居あたりまでランニングをしていたときに、ふと『私はなんで東京に住んでいるのかな』って思ったんです。ちょうどその頃に鎌倉で出会った双子の姉妹がいて、週末に気分転換で遊びに行くようになりました。

鎌倉は駅前は人が多く都会ですが、少し行くととても静かで、鳥や蝉の声がする田舎。東京にも通えるし良いかなと思って、知り合い経由で不動産屋に条件を伝えたら、1軒だけ見つかったのがこのお家。オーナーさんが自分たちで建てた家で、海外に3年間行くから貸したいという期間限定の賃貸一軒家なんです。

どうしても住みたいと思ったから、私自身についてと、熱い想いを3、4枚ほどの手紙にしたためました。結構赤裸々に(笑)。倍率も高かったようですが、大家さんが選んでくださいました。人気エリアですが、たった1軒しか見ないで素敵なところが見つかったなんて、出会いですよね。」

― 東京住まいに疑問を感じたのは何故だったのでしょう。

「実は2019年に離婚を経験した直後のコロナ禍、ウェディングプロデューサーとしての仕事が1年にたった1件になってしまったんです。恥ずかしいけどそれまで、貯蓄のことなど何も考えずに生きてきて、初めて『やばい!』ってなりました。この先どうやって生きていこうかと真剣に考えました。

そんなときに毎日インスタライブをやるようになったんです。同じように苦しんでいる人が結構いて、楽しみにしてくれる人がどんどん増えて。自分が求められていることを知り、自愛するきっかけになりました。そうやって自分と向き合う時間を持ちながら、東京住まいの必要性を考えるようになったのだと思います。自分を愛せるもっと良い場所を考えた結果ですね。」

― 鎌倉では、どんな1日を過ごしているのですか?

「朝5時〜6時くらいには日差しを感じて目が覚めます。お香やキャンドルを焚き、お白湯とコンブチャを飲んでリラックスした後、ラジオ体操をしています。昔は毎日ランニングをしていましたが、最近は疲労が溜まっちゃうから無理はしません。でも散歩はしていますね。夕方に空を見て『赤い!』と思ったらすぐにサンセットを見に行ったり。お風呂は朝晩湯船につかり、体を冷やさないようにしています。

3年間ここに住まわせていただくという気持ちで、大家さんと同じようにこの場所を愛し、鎌倉時間を慈しんでいきたい。」

― 祐子さんは東京でも自分の時間を大切にしていた印象ですが、鎌倉での暮らしとの違いはありますか?

「そうですね、東京にいる時から変わらないルーティンもありますが、やっぱりスペースが違うことで心のゆとりができました。感じ方が全然違いますよね。同じことでも、より自然にできている感じ。東京に住んでいた頃は『やらなきゃ!』っていう感じがあったのかな。」

― 変化には柔軟に対応できるタイプ?

「コロナ禍に、変化に対して左右されない力を身につけたのかも。自分が幸せなこととそうじゃないこと、できることとできないこと……自分と向き合う時間ができて、人生の過ごし方を棚卸ししたので、柔軟に対応できるようになったのだと思います。」

― 艶のある肌と美しい笑顔が印象的な祐子さん、若々しさの秘訣は?

「年々ナチュラルに、削ぎ落とすことをするようになりました。それはメイクをする・しないではなくて。もちろんシミやシワは増えるけど、重ねるより引き算! 色々試して、お肌は日焼け止めと下地だけになりました。そうするとどんどんお肌に自信が持てるようになり、自分らしくいられ、若さにもつながっているのだと思います。

人に対してもそう。嫌だと思うことはやらないし、メリットを求めて付き合うこともしません。多少なりとも、東京時代は見返りを求めてしまうことがありました。でもそれがなくなった今は、自分のために時間を使えるから自愛できるようになりましたね。」

撮影中、「ぬか漬け切ろうか!」と言いながら手際よく準備する祐子さん。食事も、地元の食材を使ったシンプルなものが好きだと話してくれました。

― お気に入り料理は?

「ごくごくシンプル。ぬか漬けとか、あとはトマトやオクラ、ヤングコーン、ミョウガなどの季節野菜のお味噌汁や、おひたし、酢の物。毎日だいたい同じようなものを食べていますね。自分のために食事を作ることが、健康における最大のお薬だと思います。」

今年に入り、「Y’s room」というオンラインサロンを立ち上げた祐子さん。ここでも「自愛」や「自律」をテーマに、自分を一番理解して抱きしめてあげないと幸せに生きられないという考えを伝えているそう。悩みを抱えた方たちがそれを吐き出せる場、祐子さんや仲間たちとともに学びながら切磋琢磨できる場を創出したいと話す。自分を愛し、自信を持って生きることこそ、若々しくいられる秘訣だと教えてくれました。

Profile

黒沢 祐子(くろさわ ゆうこ)

ウェディング・ライフスタイルプロデューサー
自動車メーカーに勤務した後、ウェディングプランナーに転身。2008年より会場探しから共にするフリーランススタイルで再始動。2016年には(株)YUKOWEDDINGを設立。現在までに、およそ1000組ものカップルを担当する。2020年からは鎌倉へ移住。現在はウェディング・ライフスタイルプロデューサーとして活動中。オンラインサロン「Y’s room」を主宰。
@yukowedding

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