Interview
野沢 和香さんの、バランス力が光るライフスタイル
モデル、ヨガ、ファッションを軸に多方面で活躍する野沢 和香さん。彼女のヘルシーな笑顔に惹きつけられる女性たちは多い。その元気の源を探るべく、生き方にも常に注目が集まる存在です。皆さんが気になる彼女のライフスタイルについて、日々のルーティンを探ってみました。
― 生活におけるルーティンがあれば教えてください。
「すごくシンプル。まず起きたらお白湯を飲み、朝食は食べません。若い頃は起きた瞬間『ステーキ食べたいです!』っていう大食いタイプだったけど、年齢とともにだんだん消化が追いつかず、もたれるような感覚がしてきてしまって。食べるのは大好きだし、でもダイエットは無理だし……自分にとって何が良いかなって思った時に、『インターミッテント・ファスティング』という断食法に出会い、実践してみました。」
― どんな断食法なのでしょうか。
「14時間~16時間のプチ断食をする方法なんです。腸が休まり、消化が高まるからデトックスする力を促進するんですよね。断食が良いとはいうけど、そのあとリバウンドしちゃうし、我慢したっていう実績が苦手で(笑)。でも朝抜くくらいだったらできそう!と思って。お腹がグーっていう感覚になるまでは食べないです。あとは“食べ過ぎない”ということに気をつけていますね。でも逆に“我慢しない”っていうことにも気をつけて。」
― 我慢するとストレスを感じてしまいますよね。
「はい。若い頃からモデルをやっていて、水着の撮影があったらしばらく断食し、でも必ずリバウンドし……。逆に太りやすくなってしまい、精神的に良くないですよね。ある時、体がかわいそうって思ったことがありました。これではよくないと思って、体に感謝するようになったんです。そうしたら変なダイエットをすることも、暴飲暴食をすることもなくなりました。バランスを取れば良いんだと思ったら、すごく楽になりました。何事も、“ストレスをためない”というのは根底にあります。」
― そのほかにルーティンはありますか?
「朝は瞑想とヨガをします。お腹が減っている間に体を動かすとエンジンが入って、1日がロケットスタートに。午前中30分でも自分のための時間をもって、自分の今の気分や気持ちを知ってあげるだけで、その日の過ごし方のイメージを持てるし、トラブルがあったときも違います。」
― では夜にやっていることは何かありますか?
「湯船に必ず入り、むくみ症なのでオイルマッサージをしますね。あと、最近やっていいと思ったのは、今日できたことを数えてから寝ること。その日のタスクって、10個あったら1個くらい取りこぼすこと、ありませんか?そうすると、『今日またダメだった』って気持ちになっちゃうけど、本当はやったことってもっとあるんですよね。例えば1個のタスクのために朝早く起きたり、そのための準備があったり……全部ピックアップして、『30個できてる!』って。そうすると肯定感が増えるもの。1日の終わりに『I did my best.』って呟いて寝たいから。」
― 和香さんは自分自身でバランスを取るのが上手ですよね。
「そう、バランス力抜群なんです!極端な性格だからこそ、帳尻を合わせるのが得意。ヨガでもバランスのポーズが得意だし(笑)。全部が真ん中じゃなくていい。0と100をどっちも見ないとわからないから、見て、あとは自分が納得いくバランスを取れば良いと思うんです。」
― 食生活もバランスが大事ですしね。
「そう。私はもともとすごく便秘症。ヨガを始めて内臓が動くようになり、食べ物も見直した時に解消しましたね。脳と腸の関連というものがあることを実感しています。腸活をすることで、色々な流れが良くなりました。無駄なものがなくなるとすっきりと考えられるし、頭も気分も快活になる。いろいろなエビデンスも出ているけど、実感として感じられるので、大事にするようになりました。」
― 何事も実感しないと続かないものでしょうか。
「そう、これが自分の生活にとって良くなるんだっていう実感がないと、続けられない。でもひとつコツがあって、今すでに習慣になっていることに、新しく習慣にしたいことをくっつけると習慣になるんですよ。例えば瞑想を習慣にしたい場合、『朝歯磨きしたら瞑想する』とか。それで私もできるようになりました!」
和香さんはモデルとして活躍しながら、いち早くヨガティーチャーとしても活動をはじめ、「ウェルネス」をテーマに仕事をしてきました。そこがぶれることはないといいます。「自分は、みんなを元気にする仕事」をしているのだと胸をはる。多くの人が心身ともに元気で輝いていられるよう、これからも私たちに様々な楽しいことを発信してくれることでしょう。
Profile
野沢 和香(のざわ わか)
モデルとして女性誌やCM、テレビ番組などで活躍。2007年には全米ヨガアライアンス(ヨガ指導資格)を取得。以来、スタイルにとらわれないヨガ指導を続けている。
@wakanozawa