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Interview

高山 都さんの 「これがいい!」と選び続ける人生

SNSを開けば 、あるいは書店に行けば 、必ずと言っていいほど目にする高山 都さん。モデルとしてだけでなく、最近はあらゆるブランドとのコラボ企画や、ラジオのパーソナリティなど、多岐にわたって活躍するスーパーウーマンです。日々忙しく活動し、公私をSNSで発信し続ける彼女の「元気」について探ってみました。

― 早速ですが、免疫力アップのために 気をつけていることはありますか?

「コロナ禍でよく、『自分の機嫌は自分で取る』と言うようになりました。できないことにくよくよするよりもできることをやって楽しく過ごした方が、結局全てに対して巡りが良くなるのかなと思っています。巡りを良くする=免疫力を上げるということ。心を巡らせて、体も巡らせて、その循環が良い人って風通しが良いなって。自己管理ができている人なのだと思います。そんな人を目指すように心がけていますね。」

― 運動と料理は、都さんのライフワークですよね。

「そう、走るようになって12年目です。運動と料理はルーティンになっていて、やって悪かったと思ったことは一度もありません。心と体が満足している感じがします。」

― 最近ヒットした“食”は何かありますか

「ここ数年の話ですが、玄米は試してみてとても良かったと思います。外では何でも食べるけど、家で作るときの選択肢として玄米を。体調によって白米多めに玄米をブレンドしたり、便秘気味だから混ぜないで全玄米にしたり。あとは今までハーブティーに興味がなかったのですが、去年の不眠がきっかけで試すようになり、好きになりました。」

― 体調によってと仰いましたが、自分の体の声を聞くことは大事ですね。


「本当にそう思います。今の自分に何が足りないのか、どうしたら良いのかを理解することは大事。グルテンフリーが流行っているから食べるのではなく、必要かどうかだと思うんです。そうじゃないと続かないし!」

― 昨年は睡眠に悩んでいたと仰っていましたね。

「そうなんです。ハーブティーや香り、お風呂、CBDや枕まで、できることは何でも試しました。何がきいたのかは分かりませんが、結局心の部分が大きかったのかな。寝付けない自分に対して、『あ、今日も寝られない……』って自分で自分を追い込んでしまい、負の循環が生まれていた気がします。でも最近は『あ、また今月もきたな!』くらい。そんな日もあるのだと、深く考えすぎないようになりました。もちろん深く考えることが大事なときもありますが、考えすぎると抜け出せなくなってしまうこともありますよね。時には“適当”に一度手放してみるのもありだなって、不眠を経験して思いました。」

― 頑張っている都さんの、手放すことの大切さを知ったという言葉は、きっと悩みを抱える読者の方の背中をおしてくれると思います。

「手放すことが正義だとは思っていないけど、物ごとの見方ってまっすぐだけじゃないと思うんです。側面を見たときに、素敵だな、チャーミングだな、って思うこととかありますよね。」

― 年末に初めてお笑いを見にいったそうですね。

「そうなんです。私は普段テレビを見ないので、芸人さんも全然知らなくて。でも 『ルミネtheよしもと』に行こうと誘ってもらい、行ってみたんです。めっちゃおもしろかった!芸人さんを知っているからって、おもしろいかおもしろくないかを判断するのではなくて。何も知らない中でただおもしろいから笑うんですよね。たまに誰も笑っていないところで、私だけ大笑いしたりして(笑)。劇場って、舞台に立っている人だけで完成するのではなく、観ている人の反応があって完成するものなので、自分も一員になっているようで嬉しかったです。」

― 劇場の一体感は、その場でしか味わえない貴重な体験ですね。

「はい。笑わせてもらいながら、なんだったらその笑いが彼らのエンタメをさらに盛り上げている感じで。実は年始に大阪の実家に帰ったときも、お笑い好きの友人と京都の『 祇園花月』で初笑いを体験しました。」

― 笑うことは大事ですね。

「私の座右の銘が『笑っていれば風向きは変えられる』という、7年ほど前に友だちが誕生日にくれた言葉で、サインにも書いています。自分のことは自分でしか立ち直らせることはできない。ファンの人にもこの言葉をかけてあげることがあります。誰かのお守りになってくれたらな。」

― 2022年は良い年になりそうですか?

「今、とてもクリアな状態です。悩みがないと言ったら嘘になるけど、人生『これでいい』じゃなくて『これがいい』って選ぶ生き方をしたい。結果それが良い笑いにも、そして免疫力にも繋がるんじゃないかなって。人生死ぬまで何かを選び続けるわけだから、『これがいい!』って言っていきたい。」

高山 都さんが人気の理由は、彼女が絶対に手の届かない雲の上の存在ではなく、「頑張ればなれるかもしれない!」そう思わせるほど、自らの想いや生活を、親しみある笑顔とともに私たちに届けてくれるからなのでしょう。彼女が発信する言葉は、きっと何か生きるためのヒントになるはず!

Profile

高山 都(たかやま みやこ)

1982年生まれ。モデル、女優、ラジオパーソナリティなど幅広く活躍。趣味は料理、お酒、マラソンなど。インスタグラムにて#みやれゴハンの発信する日々の料理やうつわなどの投稿が大人気。近著『高山都の美 食 姿3ココロもカラダも「いい姿勢」。』『高山都の美 食 姿4 わたしが「作って」「食べる」理由。』(ともに双葉社)が好評発売中。
@miyare38