Column
内山葉子先生に聞きました 空腹が一番のご馳走です
「何より大切なのはきちんと消化をすること」
そう話してくれたのは、北九州市で「葉子クリニック」を運営する内山葉子先生。食べたものを消化しきれないと、お腹に違和感を覚えてしまい、美味しくいただけないと言います。この消化は重要なキーワードで、年齢からくる衰えもありますが、加工品や手を加え過ぎている食品もまた、スムーズな消化の妨げに。不規則な生活や夜中の食事なども、朝起きた時にきちんと空腹を感じられない要因になっているそうです。「消化をクセづけるためにも、毎日決まったタイミングで排便をすることがオススメ。忙しいからと後回しにせず、トイレの時間をしっかり取って、習慣化することが大切」なのだそう。また、美味しいと感じるポイントとして、「楽しい」と思う脳の働きも大切と内山先生。誰と、どこで、どんな風に食事をするかが、美味しく食事をするコツなのかもしれません。
「なるべく自然に近いサプリメントがオススメ」
カラダを整えるという意味で、もうひとつ挙げてくれたのがサプリメント。忙しい現代人に人気のマルチビタミンのサプリメントは、複数の栄養素を一度に摂ることができる便利な健康食品ですが、内山先生は「まずは消化機能を助けるサプリを摂ってほしい」と言います。質の良い食べ物を食べることを前提とした上で、カラダが本来持っている機能をきちんと発揮できるように促してくれるサプリメントで、かつなるべく自然に近いものを選んでほしいと続けます。「土から採れる野菜をたっぷり使っているサプリであれば種類は問いません。信用できる生産者かどうか、成分がきちんとラベルに表示されているかどうかもチェックしてほしいですね」
Doctor Profile
内山 葉子
葉子クリニック 院長
大学病院・総合病院での臨床・研究を経て、福岡県北九州市で「葉子クリニック」を開設。西洋医学だけでなく、東洋医学や他の自然療法・民間療法も取り入れ、総合的に診療を行っている。